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タケダワイナリーシャトー・タケダ赤 2004
●タケダワイナリー自家農園のぶどうが、最高に達した年のワインだけが“シャトー・タケダ”を名乗ります。こちらの赤はヨーロッパ系品種である、カベルネ・ソービニョン種50%、メルロ種50%。ぶどうの完熟には好条件の垣根仕立てで栽培。収穫はもちろん手摘み、伝統に則った醸造、フレンチ・オーク樽による熟成、瓶詰め。できうるかぎりの情熱をそそいでできあがったワインです。その一滴に凝縮された芳醇な香りと濃厚な味わいは、まさに日本を代表するワインです。(こちらの容量は720mlとなります)●レッドカラント〜ダーク・チェリー(佐藤錦じゃないよ)〜カシス。整った果実味。クローブ(丁字)やシナモン(肉桂)の木質ハーブの香り。小振りながらも非常にまとまりのある、そして質を感じさせる香り。幾分マロラクティク発酵的な甘酸っぱさも加わり、しっかりとした酸、そしておそらく滑らかであろうタンニン・・・。数分たって、リーデルのボルドーグラス一杯に膨らんだ香りは、決して大げさでもなく、飾り立てられたわけでもなく、むしろ地味にも思える土の香りをしっかりと含んでいる。そして香りそのものに「旨味」を感じる・・・これはボルドースタイルと言うよりもブルゴーニュに近いのかな・・・?●そして、味わい。果実味は軽いが深い。そして心地よい。タンニンも滑らか、柔らかい酸もたっぷりと感じられる。そして何よりも中盤からアフターに懸けて。柔らかくやさしいふくよかさ。果実味は幾分早くに後退していくが、タンニンと酸、そして余韻に表れるミネラル感がゆっくりと調和していく・・。ボルドーならば少し古めのオフ・ヴィンテージの軽い味わい。美しく熟成させるならばそれなりに環境を整える必要はある。そしてその価値はある。●ゆっくりとした味の調和、巧みにえられた出汁やじっくりと仕込まれた味噌の味わいにつながっている?というのは考えすぎだろうが、そうも思いたくなる。「カベルネとメルローのブレンドされたワイン」と言う中で見ると、ワールド・ワイドな基準からは「良い点の付くワイン」ではないと思う。が、そんなことはどうでもイイ。おそらくこのたゆたう様な味わいはここのワインでしか味わえないだろう。まだ続く余韻の向こうに、突き詰められた土地の個性と、葡萄の嬉しそうにみのる姿、そして作り手の達観、ある意味の潔さ、に近づく姿が見え隠れしている・・。和牛のステーキ、ここはヒレ肉、できればやはり山形牛か?『あけがらし』を付けて(なければわさび醤油)、食べたい・・・。●改めてラベルを読むとアルコール度数は12度。いわゆる「良い年」とは言っても日本の環境ではこれが限度(タケダワイナリーでは補糖はほとんどしない)か?突き詰めていっても日本のワインはボルドーのワインにはならない。同時にボルドーで作られる物はニッポンのワインにはなれない。これがいわゆるテロワール、と言うことなんだろう・・・・気がつくとボトルはすでに半分になっている。アブナイ。次回はぜひともマグナム(あるいは一升瓶)を・・・。(2006.09.01 いのまた)
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